このページでは、看護師の給料に不満のある方に、給料がアップする方法があるのか、また、その方法について解説していきます。
看護師の給料は、他職種に比べると、高水準で、不況にも左右されないといった話を聞きます。
ですが、実際は、責任感のある過酷な業務に対して、給料に不満を抱いている人が多くみられます。また、地域によっても格差があります。
給料をアップさせる方法はあるのか、そのために必要なことはなにか、気になりますよね。
平均年収や、退職金なども比較して考えていきたいと思います。
看護師の給料・年収の平均（令和元年度）
看護師の給料の平均は、平均年齢３９．５歳で、勤続年数８年として、平均月収３０万２千円です。これに、賞与が年間、平均８１万６千円。月収×１２と賞与を合わせて、年収が、平均４４４万円となります。
出典：「政府統計の総合窓口(e-Stat)」、令和元年賃金構造基本統計調査
地域によっての格差もあるので、増減があると思うのですが、現在の収入と比較して、いかがでしょうか？
看護師の退職金の平均
一方、退職金はというと、勤務先によって違うので、一概に平均はいくらとは言えません。小規模の病院であったり、施設であったり、勤務先によって違ってきます。
ですが、比較的に、国公立の病院の方が退職金が優遇されていることが多いようです。
看護師の給料をアップさせる方法
看護師の給料をアップさせる方法は、いくつかあります。
資格を取る
資格を取得することで、勤務先によって差はありますが、手当てが支給されることがあります。
いくつか資格について、ご紹介します。
認定看護師
認定看護師は、日本看護協会が定めたもので、感染管理、クリティカルケア、緩和ケア、認知症看護など様々な分野があります。
取得には、実務研修や、認定看護師教育機関の入学、認定審査などがありますが、自己研鑽だけでなく、キャリアアップにもつながります。
実際に、認定看護師さんと働いた経験からすると、技術や知識がすごく、憧れの存在でした。
詳しくは：日本看護協会、認定看護師
専門看護師
専門看護師制度は、日本看護系大学協議会と、日本看護協会が連携して運営しています。
取得には、定められた教育課程の認定、実務研修、認定審査などがあります。
こちらも、がん看護、精神看護、老人看護、在宅看護などの様々な分野があり、自己研鑽だけでなく、キャリアアップにもつながります。
詳しくは：日本看護協会、専門看護師
ケアマネジャー
ケアマネジャーは、”介護支援専門員”といい、入院中の患者とその家族、施設の利用者とその家族、在宅で生活している要介護者とその家族などを支援し、どんな支援が必要か、地域とサービスの橋渡し・調整を行います。
取得には、介護支援専門員実務研修受講試験の合格に加えて、実務研修があります。
在宅医療が発達してきた今、取得しておくことで、今後の働き方も変わってくるかもしれません。また、施設などで勤務する際には、有利になるでしょう。
相談（交渉）をする
あまり、おすすめではないですが、一つの方法としてご紹介します。
看護師は、現状不足していると言われています。そのため、人材としては貴重な存在であるはずです。キャリアを積んだり、資格を取得していたとしたら、なおさらです。
給料面だけでなく、待遇面でも、検討してもらえる可能性があると思います。
自身にアピールできるポイントや、職場に不満を感じている点があれば、相談してみましょう。
※小規模の病院だったのですが、待遇面で、勤務形態を変更してもらえたことがあります。
資格を取得するにあたって
資格を取得し、キャリアアップを目指すことで、手当てがもらえたり、職務手当が加算されたりと、給料面でのメリットは多くあるかと思います。
しかし、勤務先によって、資格を取得することに対して、協力的な所と、そうでないところがあります。
また、スキルアップを目指したいが、現在の勤務先では、取得のために必要なことを学べなかったりと、簡単にはいかない場合もあります。
そんな時は、思い切って、勤務先を変えることも候補の一つとなります。
実際、勤務先によって給料形態が違うこと、賞与の有無や、退職金の額も違ってくるので、結果として給料面での待遇がよくなることもあります。
ただ、その逆パターンもあるので、慎重な検討が必要となってきます。
リサーチ不足だと、資格取得も遠のいてしまう可能性があり、いいことがありません。
そんな時は、知り合い経由で情報収集をするか、転職サイトのアドバイザーに相談するのが安心です。実際の現場の話を聞いて、リサーチしましょう。
転職サイトも、登録に手間はかかりますが、無料で情報収集できるので、おすすめです。
終わりに
看護師の仕事は、とても大変な仕事で、時間内に仕事が終わらず、残業をしても、時間外手当が出なかったり、昇給が少なかったりと、給料に不満を感じることが多いと思います。
ですが、現状で仕方ないと考えるだけでなく、自身のスキルアップを目指し、資格を取得する、キャリアアップを考えるなど、行動することで、現状を変えることができるかもしれません。
少しでも参考にしていただけたら幸いです。
